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レーザーの種類は発振媒質、発振方法、波長で分類するとわかりやすいと思います。
発振媒体による分類
発振媒体は、固体、液体、気体、半導体に分類できます。
固体
固体の代表的なレーザーはYAGレーザー(波長1064nmの近赤外光)です。
液体
液体の代表的なレーザーはCO2レーザー(波長10.6μmの遠赤外光)です。
気体
気体の代表的なレーザーは色素レーザー(波長300-900nm紫外光~可視光~赤外光)です。
半導体
半導体のレーザーもありCDやDVDのピックアップ、センサー等、非常に幅広く利用されています。
発振方法による分類
発振方法は、連続発振(CW)とパルス発振(Pluse)に分類できます。
連続発振
連続発振(CW:Continuous Wave)はレーザー光が連続的に出力されてるものを連続発振といいます。CO2レーザーは連続発振です。
パルス発振
パルス発振(Pulse)はQスイッチ等を使いレーザーを一旦せき止め、ある時間が経過したらせき止めを解除しレーザーを出力することを何度も繰返し行う出力させることでレーザーの出力をパルス状に出力させる方法をパルス発振といいます。繰返し周波数は発振器により違いますが、数Hz~数kHzが加工用でよく利用されている周波数です。パルス幅はせき止めを解除してる時間の長さでこれが短い物を短パルスレーザーと呼び最近では微細加工用途で利用されています。フェムト秒レーザーやピコ秒レーザーの○○秒の○○の部分がせき止めしている時間の長さの単位です。
ナノ>ピコ>フェムト>アトと時間が短くなります。
波長による分類
波長は、可視光、赤外光(IR)、紫外光(UV)に分類できます。
可視光
一般的に380nm~780nmの波長を可視光とよびます。人間の目に見える光のことです。
赤外光(IR:Infrared)
780nm以上の長い波長を赤外光と呼びます。可視光と比べ波長が長く、レーザー加工としては熱加工用途として利用されています。
紫外光(UV:Ultra Violet)
380nm未満の波長を紫外光と呼びます。可視光と比べ波長が短くレーザー加工としては非熱加工用途として利用される場合があります。
わかりやすいのは虹です。虹は太陽の光が空中の水滴により分光されて出来ます。波長ごとに光の屈折率が違うので虹のように見えます。 虹として目に見えている部分が可視光部で、虹の内側(地上に近い側)は屈折率の高い紫外光(UV)で、虹の外側(地上から遠い側)は屈折率の低い赤外光(IR)です。