三菱電機、CO2二次元レーザー加工機を発売

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新型4.5kWCO2レーザー発振器で加工性能が向上

三菱CO2二次元レーザー加工機「NXシリーズ」4.5kW機発売のお知らせ


ML3015NX-45CF-R

三菱電機株式会社(執行役社長:下村節宏)は、レーザー加工機「MEL LASER」において、リニアモーター駆動による超高速切断加工を実現したCO2二次元レーザー加工機「NXシリーズ」の新製品として、出力4.5kWのCO2レーザー発振器搭載により加工性能を向上させた「ML3015NX-45CF-R」を2008年6月5日から発売します。


本製品は「三菱電機産業メカトロニクスプライベートショー(6月5日~7日於:名古屋製作所)」で展示します。


発売の概要

型名:ML3015NX-45CF-R
主な仕様:XY軸移動:光走査方式
Z軸移動:リニアモーター駆動
定格レーザー出力:4.5kW
ストローク:3200×1600×150mm
価格(税抜):11,300万円
受注開始:2008年6月5日
生産台数:月産5台

※出荷は2008年9月からとなります。

発売の狙い

製造現場においては、消費者ニーズの多様化と製品サイクルの短縮化がますます進み、二次元レーザー加工機には、さらなる高速化と多品種連続加工の要望が多く寄せられています。


当社は、このような要望に応えて、2007年1月にCO2二次元レーザー加工機「NXシリーズ」(4kW発振器搭載)を発売しましたが、今回、4kW機の後継機種として、高速加工に必要な高出力と高品質加工に必要な高ビーム品質を両立させた新型の4.5kWレーザー発振器「ML45CF-R」を搭載し、加工性能をさらに向上させながらも、価格を据え置いた新製品を発売します。

新製品の特長

1.新型4.5kWCO2レーザー発振器の搭載により、加工性能を向上

1)切断加工速度を向上

出力を上げた新型4.5kWCO2レーザー発振器は、加工領域の全範囲にわたりビームを均一に制御するビームスタビライザーと、加工する材料にあわせてビーム径や焦点位置などを最適に制御するビーム最適化ユニットと、高速駆動が可能なリニアモーターとの組み合わせにより、軟鋼中厚板、ステンレス、アルミニウムなど幅広い材料を従来機種(※1)と比較して約15%増しの加工速度で切断します。これにより生産性の向上に貢献します。
※1:当社製「NXシリーズ」4kW機(ML3015NX-40CF-R)


2)切断可能板厚を向上

4.5kWのレーザー出力と三軸直交型発振器で得られる高ビーム品質により、オプションのf=10"レンズを使用すると、板厚15mmのアルミニウムを切断可能です。従来機種(※1)よりも切断能力が25%向上(※2)しました。
※2:従来3015NX-40CF-Rでf=10"レンズ8オプション)使用時の切断可能アルミニウム板厚は12mm


3)切断面品質の向上により、ブリリアントカットを実現

新型CO2レーザー発振器は、新制御方式電源を搭載しており、パルス発振波形の改善とレーザー光のビームモードの安定化により、光沢と輝きのある加工面「ブリリアントカット」を実現しました。この「ブリリアントカット」は板厚12mmまでのステンレスを切断面粗さRz15μmで切断でき、機械加工の普通仕上げの表面粗さ(Rz25μm)よりも滑らかなので従来必要だった仕上げ加工をなくすことができます。


2.使用電力の削減

新開発の共振器をレーザー発振器に搭載したことにより、レーザー光の出力効率を改善し、レーザー出力の使用電力を5%削減(※3)しました。
※3:本品4.5kW機ト従来4kW機の同一レーザー出力における消費電力比較

その他の特長

1.操作性の良い制御装置を採用

従来機種と同様に制御装置に高速CPUと15インチの大画面液晶タッチパネルを採用しています。画面上でのチェックなどを高速に処理ますので操作性が良好です。


2.材料の歩留まりがよくランニングコスト削減に貢献

加工ストロークは鋼板などの定尺3,050mm×1,525mmに対し、約5%増しの3,200mm×1,600mmを確保しています。材料を載せる際の作業性が良いとともに、特殊寸法材料の加工を可能にし、材料歩留まりが良くランニングコスト削減にも貢献します。


3.連続加工性を向上

従来機種と同様にパレットチェンジャーを標準装備し、材料載せ替え時の段取り時間を削減しています。材料の自動供給装置と組み合わせてレーザー加工・セルシステムへ拡張すれば、長時間の連続加工も可能です。


異なる材料を連続して加工する場合でも、焦点位置や加工ガス圧などの加工条件を制御装置がデータベースに基づき自動調整するため、段取り替えすることなく連続加工できます。


また、今回標準装備した「加工レンズ監視機能」がレンズの表面状態を測定し、故障を知らせるので連続加工時の加工不良を減らせます。

お問い合わせ/資料請求

  • 三菱電機株式会社 産業メカトロニクス事業部 メカトロ事業推進部
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